週明け28日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.84%高の26891.26ポイントだった。中国企業指数は0.99%高の10569.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で809億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、終始プラス圏で推移した。米中貿易問題をめぐり、25日に行われた閣僚級の電話協議で、「一定分野で最終合意に近づいた」ことなどを好感。佳境を迎えた2019年7−9月期の業績発表や、証券会社の投資判断を手掛かりとした個別物色なども相場を支えた。指数は中盤にかけて上げ幅を広げると、一時は節目の27000ポイントを回復。その後は26900ポイント付近でもみ合いを続けたが、結局、終値ベースで9月16日以来、およそ1カ月半ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、朝方に2019年7−9月期の新契約価値(VONB)を発表したアジア生保大手のAIAグループ(
01299)が高い。7−9月期決算を発表した本土大手銀行の中国工商銀行(
01398)、証券会社の投資判断が引き上げられた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅上昇。IT大手のテンセント(
00700)が大きく反発した。半面、前引け後に7−9月期の減益決算を発表した欧州金融大手のHSBC(
00005)が逆行安。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や新世界発展(
00017)がさえなかった。
H株では、7−9月期決算を発表した自動車メーカーの長城汽車(
02333)が14%近く上昇。同業の広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)も大幅高。ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)、証券大手の中信証券(
06030)が大きく買われた。半面、中国通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)が軟調だった。