週明け28日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比1.19%高の26983.82ポイントだった。中国企業指数は0.99%高の10569.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で447億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、終始プラス圏で推移した。米中貿易問題をめぐり、25日に行われた閣僚級の電話協議で、「一定分野で最終合意に近づいた」ことなどを好感。堅調な中国本土相場や、佳境を迎えた2019年7−9月期決算の発表を手掛かりとした個別物色なども相場を支えた。指数は中盤にかけて上げ幅を広げると、一時は節目の27000ポイントを回復。その後は同水準をやや下回る水準でもみ合った。
個別では、朝方に2019年7−9月期の新契約価値(VONB)を発表したアジア生保大手のAIAグループ(
01299)が4%超上昇。7−9月期決算を発表した本土大手国有銀行の中国工商銀行(
01398)や自動車メーカーの長城汽車(
02333)も大きく買われた。IT大手のテンセント(
00700)や中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)といった大型株が堅調だった。半面、香港コングロマリット大手の長江和記実業(
00001)や新世界発展(
00017)が売られた。