2019-10-21 |
中国/業界動向/金融 |
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人民元相場、20年7−9月期に7.2元へ下落の見込み=JPモルガン
JPモルガンは最新リポートで、米国が中国に求める広範な貿易協定は、構造問題に対する両国の主張の隔たりが大きいため実現は不透明との見方を示した。人民元は中期的に下落傾向にあり、2020年1−3月期は1米ドル=7.05元程度を維持するものの、4−6月期と7−9月期にはそれぞれ7.1元、7.2元へ落ち込む見込みとした。香港経済紙『信報』が21日伝えた。
JPモルガンは、米中が「第1段階の合意」に達し、11月16日にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて両国首脳が合意文に署名する見込みとなったことから、人民元相場が7.05元へ反発しても意外ではないとみている。米国が10月中旬に予定していた対中制裁関税の引き上げを棚上げしたことを受け、JPモルガンは今年末時点の人民元相場予想を従来の1米ドル=7.35元から7.05元へ、元高・ドル安方向に修正した。