18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.48%安の26719.58ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の10540.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で770億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高くスタートしたものの、前場中盤以降はマイナス圏に沈んだ。日本時間の午前11時に発表された7−9月期の中国国内総生産(GDP)成長率が予想の6.1%を下回る6.0%にとどまり、四半期としての過去最低を更新した。10−12月期のGDP成長率が6%を割り込むとの見方も浮上し、中国の景気減速に対する懸念の強まりから次第に売りが優勢。本土市場で上海総合指数がじりじりと下げ幅を拡大したことも重荷となった。
ハンセン指数構成銘柄では、信和置業(
00083)、恒基兆業地産(
00012)、新世界発展(
00017)、香港鉄路(
00066)など香港地場系銘柄の下げが目立った。前日まで大幅に続伸しただけに、週末を前に利益確定売りが膨らんだ。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)や、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)など本土金融株も売られた。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が逆行高を演じたほか、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、電動工具大手の創科実業(
00669)が堅調。
H株では、広発証券(
01776)、海通証券(
06837)、国泰君安証券(
02611)など証券株が軒並み安。石化プラント大手のシノペック煉化工程(
02386)、製紙のチェンミン・ペーパー(
01812)、有料道路運営の浙江高速道路(
00576)などが売られた。半面、19年7−9月期が黒字に転換した洛陽ガラス(
01108)は約3割の大幅逆行高。通信支援サービス会社の中国通信服務(
00552)も約5%の上昇。