17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.69%高の26848.49ポイントだった。中国企業指数は0.53%高の10588.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で721億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。香港で前日に行われた行政長官の施政報告(施政方針演説)において、住宅ローン制限の緩和をはじめ「住宅問題最優先」の方針が示されたことが引き続き好感された。ただ、米中通商協議への警戒感や、あす発表される中国の7−9月期国内総生産(GDP)などが意識されるなかで様子見気分も強く、商いは賑わいを欠いた。指数は序盤に26900ポイント台中盤まで上昇する場面もみられたが、その後は上げ幅を徐々に縮小。それでも終値ベースでは9月16日以来、1カ月ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に大きく買われた香港不動産株の新世界発展(
00017)や恒基兆業地産(
00012)が大幅続伸。欧州金融大手のHSBC(
00005)、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)などが大きく上昇した。半面、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や電動工具大手の創科実業(
00669)が軟調だった。
H株では、ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が8%超上昇。風力発電大手の龍源電力(
00916)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)が買われた。半面、第三者割当増資を発表した中国国際金融(
03908)が安い。コンテナ海運大手の中遠海運控股(
01919)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)が下落した。