17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.05%安の2977.33ポイントだった。深セン成分指数は0.03%高の9645.39ポイントと3日ぶりに小反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3612億1700万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表をあすに控え、様子見気分が濃厚。当局の景気テコ入れ策への期待が相場を支える半面、米中貿易摩擦を巡る「部分合意」の履行に対する先行き不透明感や中国の景気減速懸念が引き続き重荷。上値の重さが意識されると、後場は下げ幅をやや拡大する場面もあった。
セクター別では、貿易、不動産、航空・宇宙関連、セメントなどが安い。半面、防犯設備、通信、ソフトウエアの一角が買われた。
A株市場では、証券大手の海通証券(
600837)、自動車の広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)が安い。宅配の順豊控股(
002352)、家電メーカーの珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)が売られた。半面、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、大族激光科技産業集団(
002008)などテクノロジー株の一角が上昇。前日に安かった酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が反発した。空港運営の上海国際機場(
600009)や、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、保険大手の中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)が買われた。
上海B株指数は1.09%安の267.16ポイントと反落、深センB株指数は0.26%安の927.02ポイントと3日続落した。