17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.74%高の26862.65ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の10574.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で410億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高寄り後に上げ幅を広げた。香港で前日に行われた林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の施政報告(施政方針演説)において、住宅ローン制限の緩和をはじめ「住宅問題最優先」の方針が示されたことを引き続き好感。証券会社の前向きな評価や展望が伝わり、買いの勢いが加速した。指数は中盤にかけて節目の27000ポイントに近づく水準まで上昇。ただ、米中通商協議への警戒感や、あす発表される中国の7−9月期国内総生産(GDP)などが意識されるなか、その後は上げ幅をやや縮めた。
個別では、香港不動産株の新世界発展(
00017)が4%台の上昇をみせたほか、恒基兆業地産(
00012)や新鴻基地産(
00016)が大幅高。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、チャイナ・モバイル(
00941)といった大型株が大きく買われた。半面、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が逆行安。前日に19年1−9月期決算の減益を発表した招金鉱業(
01818)が軟調だった。