16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.41%安の2978.71ポイントだった。深セン成分指数も0.31%安の9642.06ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4234億5500万元だった。
上海総合指数は上昇して始まったものの、中盤以降はマイナス圏でのもみ合いを続けた。米中貿易摩擦を巡る「部分合意」の履行に対する先行き懸念が相場の重荷となった。米下院は15日に「香港人権法案」を可決し、中国側は対抗措置を取ると反発。中国が米国からの農産品購入に当たり関税撤廃を要求していることも伝わった。また、国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通しで中国の成長率が下方修正されたことも投資家心理を重くした。セクター別では貴金属の下げが目立ったほか、酒造、非鉄金属、自動車、銀行が軟調。半面、保険が逆行高を演じた。
A株市場では、前日に上場来高値を更新した酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が安い。中堅銀行の上海銀行(
601229)や中国光大銀行(
601818)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(
600050)が大きく売られた。半面、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)が5%台の上昇。厨房機器大手の杭州老板電器(
002508)、不動産大手の新城控股集団(
601155)、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が堅調だった。
上海B株指数は0.06%高の270.11ポイントと反発、深センB株指数は0.24%安の929.41ポイントと続落した。