週明け14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前営業日比1.15%高の3007.88ポイントだった。深セン成分指数も1.24%高の9786.64ポイントと5営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5350億7100万元。
上海総合指数は高く始まり、前場には上昇率が一時1.77%に達した。米国と中国が11日までワシントンで開いた閣僚級の貿易協議で、農業などの分野で部分合意に達したと伝わり、買いを誘った。トランプ米大統領が15日に予定していた対中制裁関税の引き上げを先送りすると表明したことも好感され、ほぼ全面高の展開となった。中盤以降は上げ幅をやや縮小したものの、終値は心理的節目の3000ポイントを回復し、9月16日以来ほぼ1カ月ぶりの高値圏だった。セクター別では、公共事業と造船が軒並み高。銀行とソフトウエア、電子・ITも高い。一方、貴金属が逆行安を演じた。
A株市場では、中国光大銀行(
601818)、上海浦東発展銀行(
600000)など中堅銀行の上昇が目立った。前週末に9月の新車販売統計を発表した広州汽車集団(
601238)が大幅高。漢方薬メーカーの雲南白薬集団(
000538)のはストップ高を付けた。屋外メディア大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、接続ケーブル大手の立訊精密工業(
002475)も買われた。前週末に大幅安だった三安光電(
600703)は大幅反発。半面、上海莱士血液製品(
002252)や上海国際機場(
600009)が続落した。
上海B株指数は0.74%高の271.13ポイント、深センB株指数は0.63%高の939.65ポイントとともに続伸した。