10日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.10%高の25707.93ポイントだった。中国企業指数は0.48%高の10218.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で790億8000万HKドルだった。
ハンセン指数はおおむねプラス圏で推移。米中通商協議を巡り、朝方に「次官級協議で進展がなかった」との報道が伝わったが、その後は「部分合意」の可能性や、トランプ政権が米企業に華為技術(ファーウェイ)の製品供給を一部許可するといったことが伝わり、投資家の警戒感がやや後退した。指数は中盤にかけて上げ幅を拡大。ただ、きょう再開される米中閣僚級協議が意識されるなか、終盤は様子見ムードが強まり、結局、前日終値をやや上回る水準で引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が大幅高。証券会社の投資判断引き上げが伝わった衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が3%台の上昇。豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)なども大きく買われた。半面、香港関連銘柄のLink REIT(
00823)、香港鉄路(
00066)、恒基兆業地産(
00012)の下げが目立った。
H株では、通信機器大手の中興通訊(
00763)が5%超の上昇。自動車メーカーの北京汽車(
01958)や東風汽車集団(
00489)、航空大手の中国東方航空(
00670)、証券大手の中信証券(
06030)などが大きく上昇した。半面、不動産大手の万科企業(
02202)が軟調。金鉱大手の招金鉱業(
01818)が売られた。