10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.18%高の25729.16ポイントだった。中国企業指数は0.39%高の10209.48ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で416億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は米中通商協議を巡るニュースフローをにらみながらの値動きとなった。朝方に香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は「次官級協議で進展がなく、中国代表団は11日ではなく10日に米国を離れる」と報道。ただ、米ホワイトハウス報道官がこの報道を否定したことや、トランプ米政権が華為技術(ファーウェイ)の一部製品の供給を許可するといったことが伝わるなかで投資家の警戒感がやや後退した。指数は序盤に安く始まったものの、中盤にかけてプラス圏に浮上。ただ、きょう再開される米中閣僚級協議が意識されるなかで上値は限られた。
個別では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が高い。証券会社の投資判断引き上げが伝わった衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が3%台の上昇。豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく買われた。半面、アジア生保のAIAグループ(
01299)、香港不動産株の新世界発展(
00017)や恒基兆業地産(
00012)が軟調だった。