9日のNY株式相場は3日ぶりに反発。更なる対中追加関税が課されないことなどを条件に中国が米国との暫定合意の用意があるとブルムバーグが報じたことで10日からの米中閣僚級協議への期待が戻った。ダウ平均は上昇してスタートすると取引終盤に260米ドル高まで上昇し、181.97米ドル高 (+0.70%)で終了した。ダウ平均採用銘柄はジョンソン・エンド・ジョンソンが2%近く下落したものの、マイクロソフト、インテル、キャタピラー、アップルなどが1%超上昇した。S&P500も1.25%高まで上昇後、0.91%高で終了。ITの1.45%高を筆頭に全11セクターが上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.02%高で終了し、主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。
ブルムバーグの報道に加え、英フィナンシャルタイムズが中国が米国産大豆の購入を年2000万トンから3000万トンに増やすことを提案していると報じたことも暫定合意への期待を高めた。ただ、ロイターが、中国は通商交渉にあまり期待していないと報じたことで引けにかけてモメンタムをやや失った。午後に公表されたFOMC議事要旨(9月17-18日開催分)では、米中貿易戦争の経済に与える影響への懸念が示されたほか、将来の追加利下げについての市場の期待が大きすぎるとされたが、株式市場の反応はほぼ皆無だった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26308.23 26424.31 26249.75 26346.01 181.97 0.70
S&P500 2911.10 2929.32 2907.41 2919.40 26.34 0.91
NASDAQ 7895.96 7930.92 7873.52 7903.74 79.97 1.02
CME225先物 21350.00 21615.00 21320.00 21570.00 130.00 0.61
FT100 7166.50 7166.50 7166.50 7166.50 23.35 0.32
DAX 11973.82 12165.53 11953.12 12094.26 124.06 1.03
為替(ドル/円) 107.06 107.61 106.91 107.48 0.42 0.39
WTI先物 52.57 53.74 52.31 52.59 -0.04 -0.08
金(Gold)先物 1510.90 1518.00 1505.10 1512.80 8.90 0.59
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。