4日のNY株式相場は続伸。米9月雇用統計の結果を受けて過度な景気後退懸念が和らぐと同時に利下げ期待も続いたことで投資家心理の改善が続いた。日経が新型iPhine 11の1割増産を報じ、アップル(+2.80%)を始め、テクノロジー株が軒並み高となったことも相場を押し上げた。ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に上昇幅を広げ、372.68米ドル高(+1.42%)とほぼ一日の高値で終了。2日間では495.10米ドル高(+1.90)となった。S&P500も1.42%高と続伸。金融(+1.93%)、IT(+1.71%)を筆頭に全11セクターが上昇した。 ハイテク株主体のナスダック総合も1.40%高で終了し、主要3指数そろっての続伸となった。週間では、ダウ平均が0.92%安、S&P500が0.33%安と3週続落。一方、ナスダック総合は0.54%高と3週ぶりに反発した。
米労働省が寄り前に発表した米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+13.6万人となり、市場予想の+14.5万人を下回ったが、8月分が+13.0万人から+16.8万人に上方修正された。失業率は3.5%と、前月と市場予想の3.7%を下回り、1969年5月の3.4%以来、50年4カ月ぶりの低水準となった。一方、平均賃金は前月比で変わらずとなり、前月の+0.4%、市場予想の+0.3%を下回り、前年比でも+2.9%と前月と市場予想の+3.2%を下回った。雇用統計の結果を受けてCMEグループのフェドウォッチが示す10月FOMCでの利下げ確率は前日の88.7%から76.4%に低下したが、引き続き高水準を維持した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26271.70 26590.74 26271.70 26573.72 372.68 1.42
S&P500 2918.56 2953.74 2918.56 2952.01 41.38 1.42
NASDAQ 7908.44 7986.62 7899.39 7982.47 110.21 1.40
CME225先物 21355.00 21545.00 21260.00 21535.00 215.00 1.01
FT100 7155.38 7155.38 7155.38 7155.38 77.74 1.09
DAX 11958.31 12012.91 11878.98 12012.81 87.56 0.73
為替(ドル/円) 106.86 107.11 106.64 106.90 0.04 0.03
WTI先物 52.29 53.35 52.04 52.81 0.36 0.69
金(Gold)先物 1511.60 1522.20 1501.40 1512.90 -0.90 -0.06
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。