3日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.26%高の26110.31ポイントだった。中国企業指数は0.37%高の10220.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で625億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株安が嫌気され、心理的節目の26000ポイントを割り込んでスタート。後場前半まではマイナス圏でもみ合ったが、後半にプラス圏へ急浮上。一時は26200ポイント付近まで上昇し、結局は節目の26000ポイントを守って引けた。マカオ政府が午後、国慶節連休序盤の1−2日に中国本土からマカオを訪れた客が前年同期比9.6%増で、マカオ全体の旅行客数も8.8%増だったと発表したことが材料視され、マカオカジノ銘柄が一気に買いを集めた。また、香港政府はあすにも行政会議の特別会合を開いて夜間外出禁止令や集会でのマスク着用禁止令の発動を決議するとの見通しが伝わり、香港情勢の混乱が収束に向かうとの期待も買いを誘ったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が3%超の大幅高。マカオカジノ銘柄の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も高い。香港鉄路(
00066)は後場半ばに急伸した。半面、時価総額の大きいHSBC(
00005)が1.26%安。九龍倉置業地産(
01997)や恒基兆業地産(
00012)、恒隆地産(
00101)、長江実業集団(
01113)など香港不動産銘柄の一角もさえない。
中国企業指数構成銘柄では中国のスポーツ用品大手、安踏体育用品(
02020)が3.6%高で上場来高値を更新。インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)も買われた。半面、セメント世界最大手の中国建材(
03323)や大手民営コングロマリットの復星国際(
00656)などが安かった。
H株ではこのほか、親会社による非公開化計画を発表した中航国際控股(
00161)が20%急伸。