休場明け2日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比0.27%安の26022.33ポイントだった。中国企業指数は0.13%安の10187.81ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で329億5000万HKドルと低水準だった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、安く始まった。1日発表された9月の米製造業景況感指数が10年3カ月ぶりの低水準となり、米中貿易摩擦に伴う世界景気の減速を懸念する売りに押された。同日に香港でデモ隊と警官隊が衝突し、警官の発砲による負傷者が出たことも地合いを悪化させた。ただ、世界的な金融緩和の動きに対する期待は根強く、ハンセン指数は次第に下げ幅を縮小。寄り付きで割り込んでいた心理的節目の26000ポイントを前引けにかけて上抜けた。
個別では、大型株のHSBC(
00005)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷となっている。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は大幅に反落。中電控股(
00002)や中銀香港(
02388)、香港鉄路(
00066)など香港を営業地盤とする銘柄の下落が目立つ。半面、金利に敏感な香港不動産を手掛ける新世界発展(
00017)、九龍倉置業地産(
01997)、恒基兆業地産(
00012)が買われた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)は続伸。