2019-09-27 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小幅に3日続落、方向感欠く ハイテク株に買い戻し
27日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続落。前場終値は前日比0.12ポイント安の2928.97ポイントだった。深セン成分指数は0.73%高の9533.49ポイントと3日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2367億8000万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ狭いレンジで一進一退の値動き。強弱材料が入り交じり、低調な商いの下で相場の方向感を欠いた。10月1日から始まる国慶節連休を控え、持ち高を整理する売りが先行。中国国家統計局が午前に発表した8月の工業企業利益が前月比で減少したことで、中国景気の減速が改めて意識された。半面、深セン市場創業板の上昇を受けて前日売られたハイテク株が買い戻され、相場を下支えした。中国の商務部や外交部が相次いで米国農産品の購入拡大に言及しており、米中関係の改善期待につながったもよう。
セクター別では、通信機器やソフトウエア、電子部品・ITがそろって反発。一方、前日に逆行高を演じた銀行が下げて相場の重荷だった。空運、保険、酒造もさえない。
上海B株指数は0.23%高の269.88ポイント、深センB株指数は0.49%高の941.56ポイントとともに3日ぶりに反発した。