26日のNY株式相場は反落。米政権が、取引が禁止されている中国通信機器大手ファーウェイに対する一部取引猶予措置を延長しないと報じられたことで米中通商交渉の先行き不透明感が強まったほか、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾リスクなどが上値を抑えた。中国が、米政権が関税先送りについて前向きな姿勢を示しているとし、米国産農産物の購入を増やすとしたことでダウ平均とS&P500がプラス圏を回復する場面もあったが、終値では主要3指数がそろって反落して終了。小幅高でスタートしたダウ平均は166米ドル安まで下落し、79.59米ドル安(-0.30%)で終了。ナイキやプロクター・アンド・ギャンブルが1%超上昇した一方、ユナイテッドヘルス、シェブロンが2-3%下落した。S&P500も0.24%安と反落。不動産、生活必需品、公益などのディフェンシブ・セクターが上昇した一方、エネルギー、コミュニケーション、ヘルスケアが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.58%安と、ダウ平均、S&P500をアンダーパフォームした。
経済指標では、米8月中古住宅販売仮契約者数が前月比+1.6%と予想の+0.9%を上回り、住宅関連指標の好調が続いた。決算発表では、ケチャップの「ハンツ」などのパッケージ食品のコナグラ・フーズが3.68%高となり、ディフェンシブ株物色の流れを後押しした。売上高が予想を下回ったものの、利益が予想を上回ったことや、見通しを据え置いたことが好感された。引け後に決算を発表したマイクロン・テクノロジーは時間外で6%超下落。9-11月期の見通しが予想を下回ったことで嫌気された。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27004.11 27015.07 26803.84 26891.12 -79.59 -0.30
S&P500 2985.73 2987.28 2963.71 2977.62 -7.25 -0.24
NASDAQ 8070.12 8072.11 7991.02 8030.66 -46.72 -0.58
CME225先物 21895.00 22015.00 21820.00 21965.00 105.00 0.48
FT100 7351.08 7351.08 7351.08 7351.08 61.09 0.83
DAX 12227.77 12313.15 12223.29 12288.54 54.36 0.44
為替(ドル/円) 107.76 107.95 107.42 107.81 0.06 0.05
WTI先物 56.69 56.84 55.41 56.41 -0.08 -0.14
金(Gold)先物 1510.90 1519.50 1507.10 1515.20 2.90 0.19
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。