25日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比1.28%安の25945.35ポイントだった。中国企業指数は1.00%安の10168.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で755億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、ほぼ全面安で始まった。心理的節目の26000ポイント付近でもみ合った後、終盤に下げ幅を拡大。3日以来ほぼ3週間ぶりに終値が同水準を割り込んだ。トランプ米大統領が24日の国連演説のなかで中国に経済モデルの改革を改めて要求したことから、両国の対立激化を警戒する売りが先行。きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち47銘柄が下げた。時価総額が大きいAIAグループ(
01299)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷だった。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)、製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)はそろって反落。一方、不動産株の信和置業(
00083)と公共インフラ投資を手掛ける長江インフラ(
01038)、電能実業(
00006)が小幅に上昇した。
中国企業指数構成銘柄では、電気自動車メーカーのBYD(
01211)、証券大手の中信証券(
06030)が安い。医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)、インフラ建設の中国中鉄(
00390)は続落した。半面、都市ガス事業の中国ガス(
00384)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が堅調だった。