25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.00%安の2955.43ポイントだった。深セン成分指数も1.43%安の9671.06ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5257億8700万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏で推移した。米中貿易摩擦を巡り、トランプ米大統領は24日に行った国連総会の演説で中国の貿易慣行を批判。前日の協議進展期待から一転し、同問題の先行きに対する警戒感が投資家心理を重くした。また、香港市場から相互取引制度を通じた上海A株の売買が売り越しとなったことも相場の重荷となった。指数は中盤に2970ポイント台まで戻す場面もみられたが、終盤にかけてじりじり下げ幅を拡大。結局、終値ベースで今月3日以来、およそ3週間ぶりの安値を付けた。セクター別では通信や電子部品の下げが目立ったほか、自動車、医薬、ソフトウエアが安い。半面、銀行が買われた。
A株市場では、三安光電(
600703)、三七互娯網絡科技集団(
002555)、歌爾(
002241)、巨人網絡集団(
002558)などハイテク銘柄が安い。家電大手のTCL集団(
000100)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)などが大きく売られた。半面、モリブデン大手の洛陽モリブデン(
603993)が高い。リチウム製品メーカーの天斉リチウム(
002466)がストップ高を付け、同業の江西カン鋒リチウム(
002460)も大幅高。銀行株の上海銀行(
601229)や平安銀行(
000001)が堅調だった。
上海B株指数は0.56%安の272.20ポイント、深センB株指数は1.13%安の937.76ポイントとともに反落した。