25日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.95%安の26031.92ポイントだった。中国企業指数は0.76%安の10193.29ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で437億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、ほぼ全面安で始まった。トランプ米大統領が24日の国連演説のなかで中国に経済モデルの改革を改めて要求したことから、両国の対立激化を警戒する売りが先行。きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。序盤にハンセン指数が心理的節目の26000ポイントを割り込む場面があったが、小幅に同水準を上回って前場の取引を終えた。
個別では、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷となっている。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)、製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)はそろって反落。半面、携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)が続伸している。公共インフラ事業に投資する長江インフラ(
01038)や、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も買われている。