24日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶり反発。終値は前日比0.22%高の26281.00ポイントだった。中国企業指数は0.16%安の10271.03ポイント。メインボードの売買代金は概算で716億8000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったものの、その後はプラス圏でもみ合った。ムニューシン米財務長官が23日、「中国の劉鶴副首相との米中通商協議は10月7日からの週になる」と具体的に述べたことや、中国訪米団が農家の視察をキャンセルし憶測が広がった件について「混乱を避けるためわれわれが中止を要請した」と明かしたことなどが協議の難航懸念を払拭する材料になった。とはいえ協議そのものに対する先行き不透明感は根強く、上値の重さが目立った。
ハンセン指数構成銘柄では、前場に売られた医薬品株が後場に急反発。石薬集団(
01093)は8.41%と大幅高だった。中国政府による後発薬を対象にした新たな医薬品調達制度の第2弾の入札状況が、午後に明らかになったもよう。スマートフォン向け部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や時価総額が大きいアジア生保大手のAIAグループ(
01299)も買われた。半面、マカオカジノ銘柄のサンズ・チャイナ(
01928)は、親会社ラスベガス・サンズの会長がトランプ米大統領に「米中貿易戦争が長引けば米国経済にとってマイナス」「あなたの再選も危うい」などと語ったことが伝わり、2%近く下げた。
中国企業指数構成銘柄では、英ロンドン証券取引所に上場するグローバル預託証券(GDR)の発行計画を発表した中国太平洋保険(
02601)が5%近く下げた。破産申請した英旅行大手トーマス・クック・グループに子会社が追加出資する予定だった復星国際(
00656)も安い。