6日のNY株式相場はほぼ変わらず。注目された雇用統計がやや弱い結果となったほか、パウエルFRB議長の発言にも特段の変化はなかった。米8月雇用統計では非農業部門雇用者数が13.0万人増となり、前月改定値の15.9万人増や市場予想の15.8万人増を下回った。失業率は前月と変わらずの3.7%となり、市場予想と一致した。CMEのフェド・ウオッチの9月FOMCでの0.25%の利下げ確率は91%と、市場の利下げ見通しにはほとんど変化がなかった。ダウ平均は朝方にマイナス圏に沈む場面もあったが、午後は一時132米ドル高まで上昇し、69.31米ドル高(+0.26%)で終了し、3日続伸。S&P500も0.09%高とわずかながら3日続伸した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.17%安と3日ぶりの小幅反落となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.27から15.00に低下した。
週間ではダウ平均が1.49%高、S&P500が1.79%高、ナスダック総合が1.76%高と主要3指数そろって2週続伸。2日がレーバーデーの祝日で休場となり4日間の取引となった今週は、3連休明けの3日は8月ISM製造業景気指数が弱い結果となり下落してスタートしたが、その後香港リスクの緩和や米中両国が閣僚級通商協議を10月初旬にワシントンで再開する見通しとなったことが支援となり堅調に推移した。S&P500は2,978.71ポイントで週の取引を終え、7月26日に付けた終値で過去最高値3025.86ポイントまで47.15ポイント(1.56%)に迫って終了した。年初来では、ダウ平均が14.88%高、S&P500が18.82%高、ナスダック総合が22.12%高となった。
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26790.25 26860.87 26708.39 26797.46 +69.31 +0.26
S&P500 2980.33 2985.03 2972.51 2978.71 +2.71 +0.09
ナスダック総合 8125.58 8134.39 8098.52 8103.07 -13.75 -0.17
CME225先物 21140 21245 21130 21220 +20.00 +0.09
FT100(英) 7282.34 7282.34 7282.34 7282.34 +11.17 +0.15
DAX(独) 12146 12205.1 12131.29 12191.73 +64.95 +0.53
ドル/円 106.93 107.09 106.61 106.89 -0.04 -0.03
NY原油先物 56.19 56.95 54.83 56.52 +0.22 +0.39
NY金先物 1525.6 1536.2 1510.7 1515.5 -10.00 -0.66
※CME225先物(円建て)の前日比は前日の大証日中終値比を記載