3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。前場終値は前日比0.10%安の25601.70ポイントだった。中国企業指数は0.60%安の10043.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で334億4000万HKドルと低水準だった。
ハンセン指数は続落して寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい値動き。トランプ米政権が1100億米ドル分の中国製品にかける15%の追加関税を1日に発動したことから、3日に休場明けとなる米株式市場の反応を見極めたいとの気分が強い。中国商務部が2日夜、米国の措置を世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表したほか、9月に予定されている米中貿易協議の日程調整が難航していると伝わり、朝方はリスク回避の売りが先行。ただ、こうした動きはサプライズとは受け止められず、下値を売り込む動きは限られた。
個別では銀行株の中国建設銀行(
00939)、石油株のCNOOC(
00883)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)が売られ、相場の重荷となっている。食品株の中国蒙牛乳業(
02319)と中国旺旺(
00151)は反落。不動産株の華潤置地(
01109)も安い。半面、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、カジノ事業者のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)が高い。前日下げた香港鉄路(
00066)、万洲国際(
00288)は買い戻されている。