週明け2日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.47%安の25602.57ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の10086.32ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で364億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。米中貿易摩擦や香港デモの激化懸念が意識されるなかで売りが優勢となった。香港デモを巡っては、週末にデモ隊が空港周辺道路や交通機関を封鎖。きょうは他業種にわたるゼネストが呼びかけられ、朝から地下鉄の運行妨害などが起こっているもよう。寄り付き後に8月の中国財新製造業PMIが発表され、好不況の分かれ目となる50を3カ月ぶりに超えたものの、影響は限定的だった。指数は中盤にかけて25500ポイント付近まで下落。ただ、本土相場が堅調に推移するなかで、その後はやや下げ幅を縮めた。
個別では、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)の下げが目立ったほか、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)や九龍倉置業地産(
01997)が安い。マカオの8月カジノ収入が市場予想を下回ったことを背景にサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)も大きく売られた。半面、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)が逆行高。自社株買いの続くIT大手のテンセント(
00700)が大きく買われた。