23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前営業日比0.49%高の2897.43ポイントだった。深セン成分指数も0.13%高の9362.55ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4695億8400万元だった。
上海総合指数は序盤に小安くなる場面が見られたが、ほどなく切り返すとその後はプラス圏でもみ合う展開。中国当局による景気テコ入れ策への期待や、6月中間決算の発表がピークを迎える中、業績を手がかりとした買いが相場を支えた。米中次官級の電話協議で貿易問題を巡る閣僚級会議の9月開催に向け進展があったと伝わったことも好感された。指数は節目の2900ポイントを上回る場面では上値の重さが意識され、伸び悩んだ。結局、同節目は回復できずに終えた。セクター別では保険、銀行、医療・医薬が高い。港湾・水運、物流関連も堅調。一方、造船、通信、電子部品などが安い。
A株市場では好決算を発表した中国人寿保険(
601628)をはじめ、中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株、中国建設銀行(
601939)、中国工商銀行(
601398)など銀行株が買いを集め、相場をけん引。江蘇恒瑞医薬(
600276)、上海復星医薬(
600196)など医薬株も高い。一方、通信機器大手の中興通訊(
000063)、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)などハイテク株の一角がさえない。豚大手の牧原食品(
002714)、アジア最大級のリチウム製品メーカー、天斉リチウム(
002466)が売られ、逆行安を演じた
上海B株指数は0.11%高の264.63ポイントと反発、深センB株指数は0.43%安の946.65ポイントと反落した。