22日のNY株式相場は高安まちまち。翌日のジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の会見を控え様子見姿勢が続いた。前日引け後に決算を発表したノードストロームやキーサイト・テクノロジーズが2桁高となったが、相場のけん引役とはならなかった。ダウ平均は朝方に186米ドル高まで上昇後、103米ドル安まで反落し、49.51米ドル高(+0.19%)と2日続伸して終了。ユナイテッドヘルスやダウ・インクなどが2-3%下落したものの、ボーイングが4.24%高となり、1銘柄でダウ平均を98米ドル押し上げた。S&P500は0.05%安とわずかながら反落。金融、生活必需品、不動産などが上昇した一方、素材、ヘルスケア、エネルギーが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.36%安と反落して終了した。
寄り後に発表された8月マークイット製造業PMI速報値が49.9と、市場予想の50.5を下回り、好況・不況の分かれ目となる50を下回ったことで米10年債利回りが一時2年債利回りを下回る逆イールドとなった。主要3指数は上昇してスタートしたが、景気後退が意識されたことでそろってマイナス圏に転落。しかし、米10年債利回りが上昇に転じたことで株価も反発した。決算発表銘柄は、利益が予想を上回ったノードストロームが 15.86%高と急伸。業績見通しが好感されたキーサイト・テクノロジーズも12.58%高となり、S&P500の上昇率1位、2位となった。引け後の決算発表銘柄では見通しを引き上げたセールスフォース・ドットコムが時間外で6%超上昇。一方、ギャップは時間外で一時10%近く下落し、HPも6%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26271.64 26388.78 26099.01 26252.24 49.51 0.19
S&P500 2930.94 2939.08 2904.51 2922.95 -1.48 -0.05
NASDAQ 8038.79 8048.58 7937.13 7991.39 -28.82 -0.36
CME225先物 20700.00 20740.00 20530.00 20600.00 -20.00 -0.10
FT100 7128.18 7128.18 7128.18 7128.18 -75.79 -1.05
DAX 11756.21 11853.14 11715.26 11747.04 -55.81 -0.47
為替(ドル/円) 106.59 106.64 106.25 106.40 -0.19 -0.17
WTI先物 55.94 56.46 54.85 55.35 -0.33 -0.59
金(Gold)先物 1512.40 1514.60 1502.10 1508.50 -7.20 -0.48
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。