2019-08-22 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小反落、方向感乏しい展開 米中摩擦の長期化に懸念
22日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。前場終値は前日比0.18%安の2875.04ポイントだった。深セン成分指数は0.08%安の9315.14ポイントと小幅続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2671億9800万元だった。
上海総合指数は総じて方向感に乏しい展開。小高く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に下げ幅をやや拡大した。中国当局の経済政策への期待や企業の決算内容を手掛かりとした物色が相場を支えた半面、米中貿易摩擦の長期化に対する懸念などが引き続き重荷。米中通商問題を巡って、中国共産党系メディアの編集長がツイッターで「中国は通商合意に至らないシナリオの準備をしている」との見方を発信。中国指導部の公式見解ではないものの、先行き不透明感が一層強まった。
セクター別では、貴金属・宝飾品、貿易、医療関連が安い。港湾・開運、通信、証券なども売られている。半面、航空・宇宙関連、造船、観光・ホテル、酒造が堅調。
上海B株指数は0.36%安の263.86ポイント、深センB株指数は0.12%高の949.11ポイントだった。