20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.11%安の2880.00ポイントだった。深セン成分指数も0.24ポイント安の9328.73ポイントと5営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5237億1200万元。
上海総合指数は反落して寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動きとなり、方向感を欠いた。前日は4日続伸して終値が1日以来の高値を付けただけに、利益確定売りが次第に優勢となり、指数は終盤に安く推移して引けた。金利の先安観が広がるなか、利ざや縮小や金利収入の減少が業績圧迫要因となる金融株が売られ、相場の重荷だった。中国人民銀行(中央銀行)が新ルールの下できょう発表したローンプライムレート(LPR)は前日比で0.06%低下したものの、景気浮揚にはさらに金利が下がる必要があるとの観測が浮上した。セクター別では、保険と証券、銀行がそろって下げたほか、化学繊維、通信、公共事業も売られた。半面、石炭や電子・IT、文化・メディアが上昇した。
A株市場では、前日高かった中信証券(
600030)など証券株や中国人寿保険(
601628)など保険株が総じて下落。大手商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国建設銀行(
601939)がともに続落した。家電メーカーのTCL集団(
000100)、血液製剤の上海莱士血液製品(
002252)は大幅に反落した。半面、スマート部品メーカーの欧菲光集団(
002456)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、ゲーム会社の巨人網絡集団(
002558)が高い。深セン市に中国の特色ある社会主義の発展モデル地区を設立する計画の関連銘柄が引き続き大きく買われ、深セン市紡織(
000045)などがストップ高を付けた。
上海B株指数は0.49%安の264.60ポイントと3営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.15%高の948.17ポイントと3営業日続伸した。