週明け19日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に4営業日続伸。終値は前営業日比2.17%高の26291.84ポイントだった。中国企業指数は1.45%高の10109.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で966億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。前週末の米株高や、きょうの中国本土相場が大きく上昇したことを支えに買いが先行。中国当局の経済対策に対する期待感や、米中通商協議を巡り、近日中に行われるトランプ米大統領と習近平国家主席との電話協議を前に楽観ムードが広がったことも投資家心理の改善につながった。指数は寄り付き直後に節目の26000ポイントを回復すると、その後も上げ幅を拡大。結局、終値ベースで今月2日以来、およそ2週間ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)やアジア生保大手のAIAグループ(
01299)といった大型銘柄が上昇し、相場の上げを主導。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が6%台の上昇。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)などが大きく買われた。半面、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産(
01997)や石炭大手の中国神華能源(
01088)が売られた。
H株では、中信証券(
06030)や海通証券(
06837)など証券株が大幅高。通信機器大手の中興通訊(
00763)、航空大手の中国国際航空(
00753)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)、自動車メーカーの北京汽車(
01958)などが大きく買われた。半面、産金大手の招金鉱業(
01818)が逆行安。通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)がさえなかった。