週明け19日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に4営業日続伸。前場終値は前営業日比1.87%高の26216.23ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の10100.85ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で515億9000万HKドルだった。
ハンセン指数はプラス圏で上げ幅を広げた。前週末の米株高を好感した買いが先行。米中通商問題を巡っては、トランプ米大統領が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と「ビジネスを行うことは望んでいない」との考えを示したことが伝わったが、近日中に行われるとされる習近平国家主席との電話協議を前に進展期待が優勢となった。また、香港で前日に起こった大規模デモは大きな衝突がなかったこともあり、影響は限定的だった。指数は序盤に節目の26000ポイントを回復。その後は26200ポイント付近でのもみ合いを続けた。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)が上昇し、相場の上げを主導。通信機器大手の中興通訊(
00763)が8%台の大幅高。証券大手の中信証券(
06030)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)などが大きく買われた。半面、香港不動産銘柄の九龍倉置業地産(
01997)や新世界発展(
00017)が逆行安。石炭大手の中国神華能源(
01088)が売られた。