15日のNY株式相場はおおむね上昇。米7月小売売上高が市場予想を上回る強い結果となったほか、ウォルマートが好決算を発表し、個人消費の堅調さが確認されたことで過度な景気後退懸念が和らいだ。前日に今年最大の下げを記録したダウ平均は上昇してスタートすると、午後に一時140米ドル安まで下落する場面もあったが、取引終盤に160米ドル高まで再び上昇し、99.97米ドル高(+0.39%)で終了。弱い見通しが嫌気されたシスコ・システムズが大幅安となったものの、ウォルマートが6.11%高となったほか、ボーイングも2.37%高となりダウ平均を押し上げた。S&P500も一時0.53%安まで下落したが、0.25%高と反発して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は前日終値を挟んでもみ合い、0.09%安と小幅に続落して終了した。
寄り前に発表された米7月小売売上高は前月比+0.7%と前回改定値と市場予想の+0.3%を上回った。経済活動の3分の2以上を占める個人消費が強い結果となったほか、米8月NY連銀製造業業況指数も4.8と予想の3.0を上回った。総合小売り世界最大手のウォルマートの好決算も安心感につながった。ウォルマートの4-6月期決算は売上高と利益が市場予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げたことも好感された。一方、「巨額損失を隠蔽」と報じられたゼネラル・エレクトリック(GE)が11.30%安と急落。8-10月期の見通しが市場予想を下回ったシスコ・システムズも8.61%下落した。引け後に決算を発表したエヌビディアは売上高と利益が予想を上回り、時間外で一時7%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25514.25 25639.69 25339.60 25579.39 99.97 0.39
S&P500 2846.20 2856.67 2825.51 2847.60 7.00 0.25
NASDAQ 7790.20 7805.93 7716.55 7766.62 -7.32 -0.09
CME225先物 20070.00 20500.00 20070.00 20310.00 -70.00 -0.34
FT100 7067.01 7067.01 7067.01 7067.01 -80.87 -1.13
DAX 11522.46 11530.01 11266.48 11412.67 -79.99 -0.69
為替(ドル/円) 105.76 106.74 105.70 106.10 0.34 0.32
WTI先物 54.90 55.33 53.77 54.47 3.38 6.62
金(Gold)先物 1526.60 1537.70 1518.30 1531.20 11.60 0.76
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。