15日前場の香港市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.17%安の25259.69ポイントだった。中国企業指数は0.26%安の9840.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で548億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は大きく下げて始まった。前日の米株相場の大幅下落が嫌気されたほか、中国の景気減速懸念、本土相場が軟調に推移したことも相場の重しとなった。一方、香港国際空港で続いていた抗議デモを巡っては、同地の裁判所がデモ隊の立ち入りを制限し、通常の運航が再開。香港情勢への警戒感がやや後退した。指数は寄り付きで節目の25000ポイントを下回ったものの、その後は買い戻しの動きが強まるなかで急速に下げ幅を縮小。一時はプラス圏に浮上する場面もみられたが、結局マイナス圏で午前の取引を終えた。
個別では、前日に決算発表を行った中国IT大手のテンセント(
00700)の下げが目立ったほか、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、欧州金融大手のHSBC(
00005)が安い。通信機器大手の中興通訊(
00763)が8%近く下落。「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)などが売られた。半面、新世界発展(
00017)や香港鉄路(
00066)など香港関連銘柄が高い。通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)やチャイナ・モバイル(
00941)が買われた。