14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.42%高の2808.91ポイントだった。深セン成分指数も0.72%高の8966.47ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4023億5700万元。
上海総合指数は心理的節目の2800ポイント回復して寄り付くと、終日、同節目を上回る水準で推移した。米通商代表部(USTR)が13日、中国に対する制裁関税「第4弾」についてスマートフォンなど一部品目の発動を12月に先送りすると発表。米中対立の激化に対する過度の懸念が後退し、買いが優勢となった。ただ、日本時間午前11時に発表された固定資産投資、鉱工業生産、小売売上高など7月の主要経済指標がそろって市場予想を下回ったことが足かせとなり、徐々に上げ幅を縮めた。セクター別では、造船、酒造、医療・医薬、証券などが買われた一方、銀行や不動産の一角や産金が売られた。
A株市場では中国船舶重工(
601989)や中船科技(
600072)など造船株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)の上げも目立った。そのほか、通信機器大手の中興通訊、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)などハイテク関連株が総じてしっかり。一方、中国銀行(
601988)や中国建設銀行(
601939)、中国農業銀行(
601288)など大型国有銀行の一角が売られ、相場の足を引っ張った。前日に大幅反発した大手金鉱会社の紫金鉱業集団(
601899)や宅配の韵達控股(
002120)に売りが出た。
上海B株指数は0.32%高の260.57ポイント、深センB株指数は0.95%高の924.52ポイントとともに反発した。