14日前場の香港市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.54%高の25416.63ポイントだった。中国企業指数は0.81%高の9926.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で455億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高く寄り付いた。米通商代表部(USTR)が13日、中国に対する制裁関税「第4弾」についてスマートフォンなど一部品目の発動を12月に先送りすると発表し、米中対立への警戒感がやや後退。前日終値が1月3日以来の安値だったこともあって、幅広いセクターで買い戻しが先行した。もっとも、中国景気の減速懸念がくすぶるなか、指数の上げ幅は次第に縮小。中国国家統計局が午前に発表した7月の鉱工業生産などの主要経済統計が前月から減速した上に市場予想より弱い結果となり、投資家心理を冷やした。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)が買われ、相場の上昇を主導した。2019年6月中間決算が市場予想を上回る増益だった舜宇光学科技(
02382)は12.15%高と急伸。同業の瑞声科技(
02018)も高い。原油高を手掛かりに、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が買われた。半面、前日大引け後に2019年6月中間決算を発表した万洲国際(
00288)が大幅に続落した。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)と、同系列の長江実業集団(
01113)、長江インフラ(
01038)、電能実業(
00006)は軒並み安。