13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.63%安の2797.26ポイントだった。深セン成分指数も0.85%安の8902.63ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3396億5000万元。
上海総合指数はマイナス圏の狭いレンジでのもみ合いに終始した。前日は1週間ぶり高値で終えたとあって、利益確定売りが先行。前日回復していた心理的節目の2800ポイントを割り込んで寄り付き、おおむね同水準を下回って推移した。前日大引け後に中国人民銀行が発表した7月末のマネーサプライM2と人民元建て貸付残高伸び率が市場予想を下回り、景気減速懸念が強まった。人民元の対米ドル相場の続落も嫌気されたもよう。セクター別では保険、高速道路が軒並み安となったほか、証券、銀行、家電が安い。半面、前日下げた貴金属が全面高。空運と非鉄金属も買われた。
A株市場では、中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)、中国建設銀行(
601939)など金融株が下げ、相場の重荷だった。化学大手の万華化学集団(
600309)、屋外メディア大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)も大幅安。電気自動車メーカーのBYD(
002594)の下げがきつい。7月の新エネルギー車販売台数が2年半ぶりに前年同月割れだったと伝わり、嫌気された。一方、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、宅配の韵達控股(
002120)が大幅に反発。前日ストップ高を付けた上海莱士血液製品(
002252)は続伸した。
上海B株指数は1.12%安の259.74ポイント、深センB株指数は1.26%安の915.81ポイントとともに反落した。