13日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に3営業日続落。前場終値は前日比1.86%安の25345.65ポイントだった。中国企業指数は1.44%安の9853.71ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で451億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、下げ幅を拡大した。米中対立の長期化や中国経済の減速懸念に加え、「逃亡犯条例」改正案をめぐり香港で混乱が続く中、リスクを回避する動きが優勢。前日に香港国際空港が一時閉鎖に追い込まれるなど、反政府デモが日々激しさを増し、事態は収束の道筋がみえていない。ハンセン指数は8月6日に付けた直近の取引時間中の安値(25397.35ポイント)付近で下げ渋る場面もあったが、前引け前に同水準を割り込み、きょうの安値圏で前場の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄は上昇がきょう中間決算を発表するスマホ部品メーカー、舜宇光学科技(
02382)の1銘柄のみ。香港発券銀行の中銀香港(
02388)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)の下げがきつい。時価総額の大きいアジア生保のAIAグループ(
01299)、欧州金融のHSBC(
00005)、中国国有銀行の中国工商銀行(
01398)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が大きく売られ、指数を押し下げた。