週明け12日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.44%安の25824.72ポイントだった。中国企業指数は0.04%高の9997.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で587億8000万HKドルと、薄商いだった。
ハンセン指数は安寄り後にプラス圏に浮上する展開。安値圏での買い戻しが入りやすい環境だったことに加え、中国本土市場で上海総合指数などが大きく上昇したことが相場を支えた。ただ、米中貿易摩擦の激化や人民元相場の下落(元安)、香港のデモ活動が警戒されるなかでさらなる買いの勢いは限られた。指数は序盤に一時、節目の26000ポイントを回復する場面もみられたが、その後は前日終値を挟んで一進一退。終盤にマイナス圏で下げ幅を広げると、結局、終値ベースで1月4日以来約7カ月ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港コングロマリットの太古A(
00019)が6%台の下落。傘下のキャセイ・パシフィック(
00293)がデモ関与者の乗務制限を行ったと伝わり材料視されたもよう。新世界発展(
00017)や香港鉄路(
00066)など香港関連株、欧州金融大手のHSBC(
00005)も大きく売られた。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や中国石炭大手の中国神華能源(
01088)が高い。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が上昇した。
H株では、証券株の海通証券(
06837)や中信証券(
06030)が高い。ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が4%台の上昇。家電大手の海信家電集団(
00921)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)などが堅調だった。半面、産金大手の紫金鉱業集団(
02899)やモリブデン大手の洛陽モリブデン(
03993)が売られた。