週明け12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.45%高の2814.99ポイントだった。深セン成分指数も2.08%高の8978.52ポイントと大幅に反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3627億3000万元。
上海総合指数は小高く始まった後に次第に上げ幅を広げ、きょうの高値で引けた。前週末にほぼ全セクターが下げた後とあって、貿易摩擦の影響を受けにくい内需株を中心に買い戻しが先行した。中国証券監督管理委員会が信用取引の最低担保規制を緩和し、対象銘柄を拡大したことも好感された。後場にハイテク株が上昇すると、指数は心理的節目の2800ポイントを上抜け、終値ベースで5日以来1週間ぶりの高値を付けた。セクター別では証券と保険、通信キャリアが軒並み高。電子部品、酒造、通信機器、ソフトウエアが高い。半面、貴金属や非鉄金属の一角が逆行安を演じた。
A株市場では、電子部品メーカーの歌爾(
002241)と上海莱士血液製品(
002252)がストップ高を付けた。華為技術(ファーウェイ)と並んで米政府機関の調達から締め出された杭州海康威視数字技術(
002415)と浙江大華技術(
002236)が大幅に反発。ITソリューションの紫光(
000938)、ゲーム開発・配信の完美世界(
002624)、三安光電(
600703)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)も買い戻された。一方、前週末に高かった洛陽モリブデン(
603993)、永輝超市(
601933)が下げた。
上海B株指数は1.09%高の262.67ポイント、深センB株指数は0.56%高の927.47ポイントとともに反発した。