7日の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.08%高の25997.03ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の9993.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で800億900万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、小高くスタート。後場に入って前日終値付近でのもみ合いとなり、大引けにかけてプラス圏に浮上して終えた。前日までの5営業日で2170ポイントあまり下げていただけに、自律反発狙いの買いが入りやすかった。寄り付き前に発表された人民元の中間レートが1米ドル=6.9996元と、7元台にならなかったことも投資家心理を支えたもよう。もっとも心理的節目の26000ポイント付近では上値が重く、終値は前日に続いて同水準を割り込んだ。米中貿易摩擦の長期化による世界的な景気減速への警戒感が根強く、前場は安く推移する場面が目立った。セクター別では、素材と工業、公共事業が上げた半面、コングロマリット、通信、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)が反発し、1銘柄で指数を47ポイント押し上げた。中電控股(
00002)は証券会社による強気判断を受けて買われ、中国蒙牛乳業(
02319)とともに上昇率が3%を超えた。不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、長江実業集団(
01113)は堅調だった。半面、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)と自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が安い。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、生保大手の中国人寿保険(
02628)、不動産デベロッパーの信和置業(
00083)は続落した。
中国企業指数構成銘柄では、自動車メーカーのBYD(
01211)、広州汽車集団(
02238)、東風汽車集団(
00489)が軒並み安。招商銀行(
03968)と中国中鉄(
00390)もさえない。一方、前引け後に2019年6月中間決算を発表した中国鉄塔(
00788)が続伸。都市ガス事業の新奥能源(
02688)、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)も上昇した。