2019-08-06 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:5日続落、2800ポイント割れ 5カ月半ぶり安値
6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。終値は前日比1.56%安の2777.56ポイントだった。深セン成分指数も1.39%安の8859.47ポイントと5営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5236億3700万元だった。
上海総合指数は終日、心理的節目の2800ポイントを下回って推移。前場には下落率が2%を超える場面があった。結局、終値ベースで2月21日以来ほぼ5カ月半ぶりに同水準を割り込んだ。貿易問題を巡る米国と中国の報復の応酬を嫌気する売りが広がり、全面安となった。中国商務部が6日未明、米国からの農産品の購入を一時停止すると発表した一方、米財務省は米国時間5日、中国を「為替操作国」に指定すると決めた。また、人民元の対米ドル相場の下落を受け、資金を引き揚げる動きも続いた。人民元取引の基準となる中間レートは6日、1米ドル=6.9683元と7元に迫り、2008年5月以来11年3カ月ぶりの元安・ドル高水準となった。セクター別では公共事業、港湾・海運、石油、化学肥料、通信が軒並み安。朝方高かった貴金属も下げに転じた。
A株市場では、乳製品メーカーの内蒙古伊利実業集団(
600887)やLED用チップメーカーの三安光電(
600703)が急落。ハイテク株の科大訊飛(
002230)と東旭光電科技(
000413)、映画館運営の万達電影(
002739)も安い。前日上げた金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、上海自由貿易港関連の上海国際港務(
600018)は反落した。半面、酒造株の宜賓五糧液(
000858)、江蘇洋河酒廠(
002304)、瀘州老窖(
000568)、貴州茅台酒(
600519)がそろって反発。不動産の金地集団(
600383)、セメントの安徽コンチセメント(
600585)が買われた。
上海B株指数は1.37%安の259.98ポイント、深センB株指数は2.05%安の923.26ポイントとともに5営業日続落した。