1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.81%安の2908.77ポイントだった。深セン成分指数も0.63%安の9268.05ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3739億9500万元。
上海総合指数は軟調な値動きに終始し、終値ベースで7月23日以来の安値で引けた。7月30−31日に開催の米中閣僚級協議に大きな進展がなかったことで、先行きに不透明感が高まり、相場の重しになった。加えて中国の景況感悪化も投資家心理を冷やした。寄り付き直後に発表された財新中国製造業PMIは2カ月連続で好不況の分かれ目となる50を割り込み、実体経済の停滞を意識させた。ただ、指数は心理的節目の2900ポイントに近づく場面では下げ渋り、底堅さをみせた。セクター別では金融に売りが目立ったほか、産金、石油、造船、空運などがさえない。一方、製紙、電子部品などが買われた。
A株市場では時価総額の大きい中国農業銀行(
601288)、中国銀行(
601988)、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)、中信証券(
600030)、海通証券(
600837)など金融株が総じて売られ、相場の下げを主導。航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)の下げも目立った。一方、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)などハイテク株の一角や、リチウム大手の天斉リチウム(
002466)、江西カン鋒リチウム(
002460)が買われ、逆行高を演じた。
上海B株指数は1.36%安の277.59ポイント、深センB株指数は0.17%安の968.23ポイントとともに続落した。