1日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.68%安の27588.55ポイントだった。中国企業指数は0.52%安の10619.60ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で461億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。前日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米株安に加え、同じく同日まで開催された米中通商問題を巡る閣僚級協議で大きな進展が伝わらなかったことが嫌気された。本土相場が軟調に推移したことも相場の重荷となった。指数は前場中盤にかけて下げ幅を拡大。その後はやや戻したものの、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で27602.76ポイント)を下回って前場の取引を終えた。
個別では、新鴻基地産(
00016)や華潤置地(
01109)など不動産株が安い。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や中国石油メジャーのCNOOC(
00883)といった大型株が軟調。2019年6月中間決算の発表を控える香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や長江実業集団(
01113)が売られた。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が高い。中間決算の黒字見通しが伝わったネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が10%を超える大幅高。IT大手のテンセント(
00700)が堅調だった。