23日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.34%高の28466.48ポイントだった。中国企業指数は0.37%高の10809.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で588億HKドルだった。
ハンセン指数は序盤にマイナス圏に沈む場面もあったが、その後はおおむねプラス圏で推移した。前日に8営業日ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しが入った。米中両政府が来週、北京での閣僚級協議の再開を検討していることや、トランプ米大統領が華為技術(ファーウェイ)との取引再開を求める米IT企業幹部との会合で、販売ライセンスの付与を巡る幹部らの要請に同意したと報じられ、米中交渉の進展に対する期待が相場を支えた。もっとも、10日移動平均(23日大引け時点で28494.06ポイント)付近では伸び悩み、上値の重さが目立った。売買代金が600億HKドルの大台を割り込み、薄商いが続いた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が大幅高。証券大手による目標株価の大幅引き上げを手がかりに、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が5%超の上昇。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も買われた。半面、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)の下げが目立った。長江実業集団(
01113)など香港不動産関連株や、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)がさえない。
H株では、損保大手の中国人民財産保険(
02328)、ネット専業保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が高い。北京汽車(
01958)、BYD(
01211)など自動車株が買われたほか、ビール大手の青島ビール(
00168)、風力発電の華電福新能源(
00816)、大唐新能源(
01798)、通信設備メーカーの中興通訊(
00763)が上昇した。半面、発電設備エンジニアリングの中国能源建設(
03996)が大幅安。親会社による非公開化計画の中止を嫌気して前日に急落したハルビン電気(
01133)が続落した。