23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.45%高の2899.94ポイントだった。深セン成分指数も0.58%高の9175.83ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3232億4500万元と、前日からほぼ900億元減少し、商いは細った。
上海総合指数は、総じてプラス圏での値動きが目立った。米中通商協議の再開期待が相場を支えた。ムニューシン米財務長官と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が8月に訪中し、劉鶴副首相と会談するとの消息情報や、トランプ米大統領が中国の通信設備大手、華為技術(ファーウェイ)への販売ライセンス付与に同意したとの観測報道が伝わった。前日に約5週間ぶりに節目の2900ポイントを割り込んだ後で、自律反発狙いの買いが入りやすい環境でもあった。指数は終盤に一時、節目水準を回復する場面が見られたが、結局、わずかに届かず終えた。前日に急伸したハイテク新興企業向け「科創板」は、総じて売りに押される展開となった。
A株市場では中国農業銀行(
601288)、中国銀行(
601988)など銀行大手や、中信証券(
600030)、東方証券(
600958)など証券株が買われ、相場の上昇を主導。このほか、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、通信大手の中興通訊(
000063)などハイテク株の買いも目立った。スーパーマーケット・チェーン、永輝超市(
601933)は5%台の大幅高。同社は2019年6月中間決算の速報値で45%増益になったと発表した。一方、酒造大手の宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)のほか、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)などが売られ、上値を抑えた。
上海B株指数は0.05%高の287.38ポイント、深センB株指数は0.06%高の967.43ポイントとともに小反発した。