2019-06-14 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、米中通商交渉の不透明感を嫌気 一時2900ポイント割れ
14日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.26%安の2903.15ポイントだった。深セン成分指数は0.52%安の8905.10ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2569億4300万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた。前日終値を挟んで一進一退の展開となったが、前引けにかけて下げ幅を広げた。今月末の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にあわせた米中首脳会談の開催について中国当局が未だに明言せず、通商交渉の不透明感を警戒する売りが次第に優勢となった。午後に5月の中国の主要経済指標発表を控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を控えたもよう。もっとも中国政府の景気下支え策への期待は根強く、指数の下値は堅い。一時は心理的節目の2900ポイントを小幅ながら割り込む場面があったが、結局は同水準を守って前場の取引を終えた。セクター別では電子部品や通信、石油、自動車が下げた。一方、造船が全面高となったほか、貴金属・宝飾品や非鉄金属が上昇した。
上海B株指数は0.17%高の289.24ポイントと続伸。深センB株指数は0.13%安の928.25ポイントと3日続落した。