6日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日続落。前場終値は前日比0.48%安の28046.89ポイントだった。中国企業指数は0.65%安の10538.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で448億5000万HKドルだった。
ハンセン指数はおおむね本土市場に追随する動き。序盤は小高くなる場面もあったが、上海総合指数が失速すると、下げ幅を拡大した。前場半ばには心理的節目の28000ポイントを下回る場面もあった。一方、一時2700ポイントを割り込んだ上海総合指数が前場終盤に上向きに転じると、ハンセン指数もやや持ち直した。米国による制裁関税の発動を前引け直後に控え、投資家は慎重な姿勢を強めた。トランプ米大統領は最終的に5500億米ドル規模、すなわち中国の輸入品ほぼすべてに追加関税を科す可能性も示唆しており、貿易戦争のエスカレートに対する警戒感が相場を圧迫した。
ハンセン指数構成銘柄では、華潤置地(
01109)、新世界発展(
00017)など本土、香港の不動産株が総じて売られた。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も安い。中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など本土金融株が軟調。原油相場の下落を嫌気して石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が下げた。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、食品関連の中国蒙牛乳業(
02319)、中国旺旺(
00151)などが逆行高。