2018-06-26 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】米株安の流れ引き継ぎ売り優勢で始まるか 米中摩擦激化への懸念で
26日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売り優勢で始まると予想する。25日の米株市場はトランプ政権が中国資本が25%以上の企業を対象に対米投資制限を検討すると報じられたことで、米中通商摩擦激化への懸念が強まり、半導体株を中心に売られ大幅安。ハイテク主体のナスダック総合は主要3指数の中で最も大きな下落となった。香港市場でもIT関連銘柄への売りが広がり、相場を圧迫すると予想される。人民元の対米ドル相場の先安感を背景に、前日の本土市場が安く終えたことや、中国の大手スマホメーカー、小米集団(
01810)の香港上場を控えた需給悪化懸念もマイナス材料だ。
25日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額が大きい中国IT大手のテンセント(
00700)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、本土商業銀行大手の中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)などが香港終値を下回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば前日終値を約80ポイント下回る水準で寄り付くことになる。
一方、ハンセン指数は前日、下値めどとされた節目の29000ポイントを割り込み、約6カ月ぶり安値を付けた後で、自律反発狙いの買いが入りやすい環境。値ごろ感の出た優良銘柄を中心に安値拾いの買いが下値を支えると予想する。