14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.32%安の3292.44ポイントだった。深セン成分指数は0.30%安の11110.18ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3580億7300万元。
上海総合指数は小安く寄いた後に一時プラス圏に浮上したが、その後はマイナス圏で推移した。13日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定したことに追随するかたちで、きょう朝方に中国人民銀行(中央銀行)は中期貸出制度(MLF)と公開市場操作(オペ)の金利を0.05%引き上げた上、公開市場操作のリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)で1900億元を吸収。金融引締め懸念が再び高まるなか、指数は前日に回復した心理的節目の3300ポイントを割り込んだ。その後も後場中盤まで下げ幅を広げたが、3280ポイント付近では買い戻しが入った。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)や中国平安保険(
601318)などの保険株が軒並み安となり相場の下げを主導した。深センに上場するハイテク銘柄の欧菲光科技(
002456)や浙江大華技術(
002236)、科大訊飛(
002230)なども安い。華泰証券(
601688)や海通証券(
600837)などの証券株も総じて売られた。インフラ投資の華夏幸福基業(
600340)や自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)などもさえなかった。半面、医薬品大手の上海復星医薬(
600196)、車両最大手の中国中車(
601766)が逆行高を演じた。家電小売りの蘇寧雲商集団(
002024)、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)、石炭の陝西煤業(
601225)なども買われた。
上海B株指数は0.18%安の336.76ポイント、深センB株指数は0.03%安の1156.99ポイントとともに反落した。