22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.59%高の3430.46ポイントだった。深セン成分指数は0.36%安の11560.80ポイントと3日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5659億7500万元。
上海総合指数は高く寄り付いた後、後場半ばにかけてプラス圏でもみ合った。世界的な株高基調を受けて買いが先行した。ただ、前日まで指数が続伸し、3400ポイントを回復した後とあって、利益確定売りが出やすい環境。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の上昇が続く中、年末を控えて資金のひっ迫に対する警戒感も重しとなった。3440ポイント付近の上値の重さが意識されると、後場中盤に指数が下向きに転じ、一時はマイナス圏に沈んだ。もっとも、下値で買い戻しが入り、結局は切り返してきょうの取引を終えた。
A株市場では、中央企業などの国有大手を親会社に持つ「中字頭」(社名が「中国」で始まる)と呼ばれる国有銘柄が大幅高。鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)がストップ高に近い上げとなったほか、造船の中国船舶重工(
601989)、石炭の中国神華能源(
601088)、インフラ建設の中国建築(
601668)などの上昇が目立った。中国農業銀行(
601288)、中国工商銀行(
601398)など銀行株が買われ、指数を押し上げた。航空の中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)や、自動車の上海汽車集団(
600104)も上昇した。半面、足元で買われた中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など保険株が利益確定売りに押された。貴州茅台酒(
600519)が4日続落するなど、酒造がさえない。上海復星医薬(
600196)、上海医薬集団(
601607)など医薬株や、TCL集団(
000100)、美的集団(
000333)など家電の一角も売られた。
上海B株指数は0.34%高の344.22ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.16%安の1191.71ポイントと反落した。