中国恒大集団(
03333)は20日大引け後、流動性問題の解消に向けて資産買収を進めると表明した9月14日以降の状況を説明する公告を発表した。9月28日に盛京銀行(
02066)の内資株(非流通)17億5300万株の売却で合意したものの、ほかの資産売却は大きく進展していないと明らかにした。今後も債務返済や利払いに努めるが、履行できる保証はないとした。
中国恒大集団は10月4日から株式取引を停止していたが、21日現地時間午前9時に取引を再開する。
同社の米ドル建て公募債は利払い期限が過ぎた後に30日間の猶予期間に入っている。9月と10月に利払い期限を迎える米ドル建て公募債の猶予期間はまだ終わってない。
中国恒大集団によると、香港財務匯報局(FRC)が同社の2020年12月本決算と2021年6月中間決算の財務報告について、継続企業の前提が妥当だったかの調査を10月15日に開始した。同社はFRCの調査に全面的に協力すると表明した。
今年9月から現在までの期間、同社の契約ベースの不動産販売額は36億5000万元(サプライヤーや請負業者に対する債務と相殺する形で販売した分を含む)、販売面積は40万5000平方メートルだった。年初来の累計は販売額が4423億元、面積は5419万2000平方メートルに達した。